生成AIという言葉が一般的になり、日常的にも「AI」という言葉を耳にする機会が増えました。
当社でも、限定的ではありますが、Copilot や ChatGPT といった生成AIを業務で活用しています。
書類を作成する際、法律や業法が絡む場合には、さまざまな調べ物をしながら書類を完成させます。
そのような場面で、Google検索よりも状況を説明しながら対話的に質問できる生成AIは非常に便利です。
また、現場での各種計算が必要なときにも、条件を指定することで書類作成の精度が上がっている、という報告もあります。
事務所作業においても、不慣れなExcelを操作する際、少し複雑な関数やマクロを組むときにはAIに丸投げです。
確実に資料作成のスピードと精度は向上していますが、同時にAIに頼りすぎると、
自分で考えたり覚えたりする力が落ちるのではないか、と感じることもあります。
この感覚、何かに似ていると思ったのですが──、そう「カーナビ」です。
かつては大きな地図を広げ、方角を確認しながら曲がる交差点に印をつけて目的地を目指していました。
道を間違えながらも、試行錯誤を重ねて道を覚えたものです。
しかしカーナビの登場により、目的地を設定するだけでどんなに遠くても案内してくれるようになりました。
革新的だと思ったこのツールも、今では日常に溶け込み「なくてはならないもの」になっています。
生成AIも、同じように「使って当たり前」になる日が、そう遠くないのかもしれません。
ただし、生成AIは日々進化を続けています。
その進化には終わりがないようにも感じます。
カーナビがなくても目的地に行けるように、生成AIがなくても業務を行うことはできます。
大切なのは、カーナビも生成AIもあくまで道具でありツールであるということです。
どのように使うか、正しく使えるか、そして間違いに気づいて修正できるか。
──それは使う側にかかっています。
当社では今後も、このようなツールを正しく活用し、業務の効率化と改善に努めてまいります。
